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MOBILE SUIT Z GUNDAM A NEW TRANSLATION
機動戦士Zガンダム ―星を継ぐ者―         公開記念特集

 今回5年ぶりの富野由悠季監修による、正統派ガンダムZガンダムの劇場版3部作が製作されることになり、この度、第一作品目が公開ということとなりました。
ガンダム好きを自負する二人、ariyoshiとyuuによる公開記念対談をお楽しみください。

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  星を継ぐ者 ― 時代を繋ぐ者へ                      itou yuu

 私がZガンダムのTV版を見たのは、私が6歳のころです。
あれから20年経った現代の世に、再びZガンダムが新しい力をもって降り立つとはおもいもしませんでした。
 今回の、Zガンダムを劇場版3部作という形でリニューアルし、公開ということになったということは一番ベストなのかもしれません。
私も富野氏の言う「今のアニメはみんなカミーユになっちゃった」ということは感じますし(しかし、コメントが富野さんらしいですね)今思うと、アニメの形体とアニメの力がずれてきている世の中に、いい薬が完成したと私も思います。
 このZガンダム劇場版をできるだけ多くの、アニメ・ゲームなどの若者に影響を与えているクリエイターの人々に見ていただいて、じっくり考える時間を持ってもらいたい。そう思います。

 現代のアニメは、言うならば、本当のマヤク的な中毒感を視聴していると思えてなりません。
マヤクというものは、何度も繰り返すことを習慣的に自然とそうなって依存していることを表しますが、現代のアニメは各ジャンルの要素・イイところを出尽くした後のものなので、理想に近い感じの作品、つまり、作り手側の欲望というか理想の想像をプラスしたイイとこづくしのアニメ作品になっているものが多いので、見る受ける側は、自然とその理想の作品をリピートし、中毒になるわけです。
 とにかく、Zガンダム劇場版をみなさん、見てください。                  

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 ▼ ariyoshi yuu対談要項 ▼


今回正統派ガンダムの一つZガンダムの劇場版が製作されたということですが、ariyoshiさんは、どんな想いをもっていますでしょうか?(yuu)

そうですねぇ・・・。『Zガンダム』を嫌っていた富野さんが、よくつくる気になったなぁ、というのが、第一印象でしたね。
でも、基本的に富野さんがやろうとしていることに間違えはないんで、いい作品になると思ってました。
『ガンダムSEED DESTINY』が、Zを意識したつくりなんで、本家(Zガンダム)としても、作らざるおえない部分もあるのかも。
で、第三世代(ガンダ〜ム、ダムダムMAY11参照)の人たちが、『ガンダム』という作品の持つ意味あいを感じてくれれば、うれしいです。(ariyoshi)

劇場版をつくれたことについて、富野監督は本当にいい機会をあたえてもらいありがとう、といわれるほど、いい出来であるそうですが、富野監督に一言。(yuu>

「元気ですか〜」(きっぱり一言!!)
それじゃ、淋しいんで、う〜ん、でも、本当に「ガンダム」という作品を考える機会としては、良かったと思いますよ。』(ariyishi)

今回のZガンダム劇場版に期待したいことは?

yuuさんが語っている“マヤク”という要素を受けた人たちが、「Z」を見て、どう反応するのか。いや、反応させられるのか。期待してますよ。いい意味でも、悪い意味でも。(ariyoshi)

                            対談場所新宿コマ劇場近くマクドナルドにて 6/12


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 君は、刻の涙をみたか?                               ariyoshi

   何か疲れたなぁ〜。あっ、そうだ、映画を観に行こう!!
 『きのう今日、明日〜、変わりゆく・・・(谷村 新司)“三都物語”をBGMに)』ってな訳で、みてきましたよ『劇場版 機動戦士Zガンダム〜星を継ぐ者〜』を。はい。
 『期待と不安』の中、目にした率直な感想は、「ものすごく良かった」かな。本当に。CMや雑誌などで見る限り、ただの“総集編”と思ってました。ちょっと、新カットを入れたぐらいの。(富野さん、すみません。)
 が、フタを開けてみたら、“年寄りの仕事”じゃないですよ。すばらしい。
『新解釈・編集・音楽』と、どれをとっても“うまい”の一言です。(yuu『そうですね。しかし、人物の動きの演出などが、わざとらしい感じなのが、気にさわりましたが、今のSEED世代には見やすいのでは、と感じました。』)
特に、20年前のTV作品を映画用にする訳ですから、バランスを考えるのが大変だったと思います。初めて、“Z”をみる人もいるんですから。大変ですよ。
 でも、『富野マジック』というべきなのか、しっかり仕上げて、1つの作品にしている。
2時間という時間の長さも、全く感じない。『だらだらした感じ』がなく、『めりはりを付けて、ポイントを押さえている』のが、苦痛を抱かない要素かもしれませんね。
カミーユ、アムロ、クワトロ、と、それぞれの存在感も、ちゃんと出してるから、感動のラストシーン(yuu『いいところですよね、第一部のラストとしては。予想していたとおりデス』)が出てくるんですよねぇ。勉強になります。
 音楽にしても、GOODです。Gacktさんの歌が、作品全体を引きしめています。
 と、まあ、良い事ばかり書いてますが、本当に、お薦めの作品です。
『SEED』でガンダムファンになった第3世代の人たちに、ぜひ見ていただいて“ガンダム”という作品を感じとってもらいたいです。きっとそれが、あなた方1人1人の“世界観”を広げるきっかけになるんじゃないかな。『百聞は一見にしかず』



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